9月7日に、カウンセリングオフィス+αにて、「社会心理学からみるセクシュアルマイノリティ」というワークショップの講師をさせていただきました。
参加された瑚摩さんが、ご自身のブログ「心理カウンセラー 瑚摩はうなぎ」でワークショップの感想を「マイノリティとマジョリティ」というタイトルで記事にしてくださいました。
ご本人の許可を得ましたので、ここに紹介させていただきます。
改行などの仕様は、このブログ用に変換していますので、ご了承ください。
カウンセリングオフィス+αさんのワークショップに参加してきました。
テーマは「社会心理学からみるマイノリティ」
短い時間でたくさんのお話があったので、自分の中ではまだ消化不良気味なのですが、忘れないうちに自分が感じたことをおおまかに書いてみます。
ひとが幸せを感じるためには、「ありのままの自分らしく生きている」と感じられることが重要。
これが大前提。
人間は社会の中で様々な集団に属しており、そこでは多数派が力を持ち、多数派の無意識の偏見や差別によって少数派は大きな圧迫を受けている。
多数派に属する方が集団の中では生きやすいので、中間に属する人も多数派に巻き込まれていく。
少数派は本来の自分らしさを出すことができず、沈黙せざるをえないことが多く、そこに大きな苦痛を感じることになる。
多数派が全く無意識のうちにか、あるいはためらいを感じながらも、少数派に対して沈黙や無関心を決め込むことは、それは結果的に少数派に対する攻撃になりうる。
圧迫を受けている側は声をあげることすらできにくい社会の中では、多数派の方が少数派の存在に気づくこと、その困難を理解しようとすることが必要である。
なぜなら多数派も少数派も等しく幸せを感じる権利があるのだから。
今回は「セクシャルマイノリティ」の方の視点からのお話でしたが、私はセクシャルで言えばマジョリティに属します。
ですが違うカテゴリーでなら他人には言いにくいマイノリティに属する部分も持ち合わせています。
一人の人間の中で、ある部分はマジョリティ、ある部分はマイノリティということは結構あることではないでしょうか。
だとしたら、マイノリティのひとが感じる苦痛というものをマジョリティの人も理解できるはず。
マジョリティとマイノリティの共存のために具体的に何ができるのか、それを考えていくことは今後の課題になりそうです。
瑚摩さん、ありがとうございました。
瑚摩さんが、当日のワークショップの中で感想をおっしゃったときが印象的でした。
それをおうちに持ち帰ってここまで反芻していただいたことは、講師としてうれしい限りです。
ボクが講師として何かを伝えたり、勉強していただいたりする内容は、多くがすっきりしないことが多いです。
家に帰ってすぐ実行できるようなノウハウを学んでいただくセミナーとは全然違います。
でも、カウンセラーとして知っておくと絶対に意味があると思うことをお話しています。
なので、こうして考え直してみたり、自問自答してみたり、姿勢を振り返ってみたりしていただける方にはとても有用だと思うし、必ず役になる場面があると信じています。
そして、こうしてその感想や考えたことを教えてくださることは、ボクにとってもブラッシュアップにもつながります。
↓瑚摩さんのブログ「心理カウンセラー 瑚摩はうなぎ」
http://ameblo.jp/hanasitemiyouyokoma/
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