2013年10月6日日曜日

感想をいただきました Vol.3

10月2日「豆腐の日」に、活動ブログ「豆腐の Activity Life」に祐子ちゃんのことを書きました。
祐子ちゃんのブログ記事のリンクは貼りましたが、改めて、ボクのブログに転載したいと思います。
祐子ちゃんから許可はいただいています。
ボクのブログの仕様に合うように改行などを編集したところはお赦しください。


10月2日は豆腐の日なんですね。

名古屋には「豆腐さん」という人がいます。

今日は豆腐さんについて書きたいことを書きます。

豆腐さんは、もちろん本名はちゃんとあるんだけど、名前を覚えるのが苦手な私も、「豆腐」と名乗られたら一生忘れないので、とってもいい名前だなぁと私は思います。

豆腐さんを知ったのは、二年くらい前。

ネットをたどって、~セクシャルマイノリティーコーチ~という聞きなれない言葉が、知識もない私を不思議に印象づけたのです。

マイノリティーとは少数派という意味で、世間では「変わり者」とも言われている人たちなのかもしれません。

「変わり者」的感覚は、セクシャル(性)に関わることならば、心身的欠落のように自らも思い悩み、世間はおろか、家族にも理解されづらいのが今の現状。

そんな中で、性差で悩む人たちに向けられたクライアントのターゲットをいきなり絞り込んで自ら自己開示し「ゲイです」と名乗っている人。

私は、いきなり湧いて出る衝動的行動を年に一度くらいはやってしまいます。
この年は多分この1回が豆腐さんに向けられたのです。

私は豆腐さんのコーチングを受けたのです。
その時の私は、そこいらのホコリのように見過ごすこともできるけど、ふと、気になって仕方がなくなるほどのモヤモヤが点在していました。

きっとそれは寂しさだったのだと今は思います。

豆腐さんからは、なぜ自分のコーチングを受ける気持ちになったのか質問されました。

私は、子供が4人、そのうえシングル、子供は障がいをもっていて、不登校の子もいて、その上自分自身はやりたいことをやろうとしている、こんな条件を備えている私はマイノリティーとも言えるかもしれません。
などとこじつけて説明したような気がします。

豆腐さんの話口調は、静かで淡々と、そして柔らかで。
私の今の状態にあったことを、ご自分の体験を混じえてフィードバックしてくれます。

「自己開示」を大切にされている豆腐さんが自ら投げ打ってくれたものが、私に「悩んでいるのはあなた一人ではない」と、孤立や孤独を緩めてくれるようなセッションでした。

とは言え、人間の記憶の都合上、その会話は私の吐き出したものと共に見事に消えていきました。

(自分のありのままを誰かに聴いてもらうことは、排便するのと同じぐらい大事なことなのだと私のこの消えた記憶が証明してます。)

しかし、一つ大きなインパクトを豆腐さんは残していかれたのです。

最後に、こう言ったのです。

「もし、話したかったら僕がいつでもあなたの話を聴きます」

初めて話した相手に、そんなに静かに真っ直ぐに、ある意味無責任に堂々と言った人は私にとって初めてでした。

~僕がいつでもあなたの話を聴きます。~

コーチとしては、クライアントの依存心を増幅させるリスクも伴う言葉。

私は、このマイノリティーな発言に、豆腐さんという人の落ち着きを含んだ人間の大きさを感じたのです。

豆腐さんの不思議な(?)大きさに惹かれていたのは、私だけではありませんでした。

先月、大阪で豆腐さん主催の勉強会がありました。
2人のスタッフさんもご一緒でした。

スタッフさんのことを豆腐さんは「クルー」と紹介しました。

クルーのお二人は自費で名古屋から、参加費も払って、さらにイベントの裏方もやっておられたのです。
(ちなみにその方たちはセクシャルマイノリティー(ゲイ)ではありません。)

勉強会は、奥深い内容でした。

自分の中にある、「私は人と違っているのではないか」と思える部分、例えば、身体、性格、思考、社会的立場・・・

私たちは、「変わり者、はみ出し者、さらには間違っている自分」と自己判断し、自分に思い悩みはじめます。

それは「性差」という切り口から語られているだけで、誰にも当てはまることでした。

「変わり者感」は個人の自由さにどこか不自由さをもたらします。

どうして私が私であることがこんなにも問題であるように感じられるのか、
自分のこれまで植えつけられた価値観との戦いのようなものが自己の中で起こるのです。

私は自分を内観しながら、話したり、聴いたりしました。

考え方やスキルを教えられたり、わぁーっと自分を出してスッキリするセミナーとはまったく質が違うものでした。

静かに内観して、新しい視点ももらって、家に持ち帰る、といった感じです。

~遠足は、家に帰るまでが遠足です~
ではなくて、
~家に帰ってからが遠足です~
といった感じです。

ですから今も、私の遠足は続いています。

勉強会が終わって、
懇親会の席で、「豆腐さんの魅力はどんなところですか?」私は「クルー」のお二人に聞きました。

自分はしたいけど、できないことをやってのける人、何だかわからないけど放ってはおけない人、私もなるほど、と思いました。

隣で別の方と話をしていた豆腐さんが、ふと私たちを見て、「どんな話してたの?」と聞きました。
私たちは、申し合わせもしないのに「豆腐さんの悪口!」と声を合わせて答えました。

豆腐さんは、僕は僕のいないところでそうやって話をしてもらえることがとっても嬉しいんだよ、と言っていました。

翌々日は、豆腐さんは私のために一日を丸ごと空けてくださいました。

私は子供たちも連れて海の見える緑地に豆腐さんを案内しました。

ゆっくり子供たちを遊ばせながら豆腐さんと話をしました。

~僕がいつでもあなたの話を聴きます。~
は、豆腐さんの中でごく自然に出た言葉で、またそれをごく自然にやってのける豆腐さんは大きな人でした。



ボクは、なんだか、泣けてしまいました。
あー、こうして人とのつながりを大切に生きていてよかったな、と思いました。
奇しくも、ボクが祐子ちゃんのことをブログに書こうとていたときだったので、シンクロみたいなものも感じました。

ありがたいことに、ブログに「セクシュアリティ勉強会 大阪の部」の報告と「東京の部」の案内までリンクしてもらって、さらにこんなことも添えてくださいました。


※ちなみに豆腐さんのコーチングやカウンセリングは、セクシャルマイノリティーの人には限定されていませんので。
セッションはゆっくり2時間。
しかも初回は無料なんです。



確かに、祐子ちゃんはセクマイではないね(笑)。

↓ボクの方の祐子ちゃんのことを書いたおとといの記事「シングルマザーというマイノリティ」はこちらから。
http://torff.blog.fc2.com/blog-entry-50.html

↓祐子ちゃんのブログ「ひとりぼっちのあなたへ」もよろしくお願いします。
http://ameblo.jp/hitoribocchinoanata/

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