2012年12月29日土曜日

「第7回 セクシュアリティ勉強会」のご報告

「第7回 セクシュアリティ勉強会」を開催しました。

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今回は「セクシュアルマイノリティと教育」の視点での2回目、学校教育の現場と教科書、それを含めてわれわれはどう受け止めていくのか、どう関わっていくのかをみんなで勉強しました。
参加されたみなさんの感想です。

【うまうまさん】きむきむさんやせんせい、Nikkohさん達、新しく出会えたのが嬉しいです。
【きむきむさん】前回よりリラックスして参加できました。ディスカッションでもいろいろな話題が出て意見交換できて楽しかったです。セクシュアリティという視点から教育の体制を知れて良かったです。
【さーこさん】多様性を認めるには多角的な考え方ができた方がいいと思う。「でも社会はそうなっていない」と言っても、何も進まないように感じるから、そこで止まらないうように…と思う。そのためには、小さい頃から子供の多角的な考えをつみとりすぎてはいけないと思っている。こういう社会だから、とか、子供のうちはしかたない、とか言いたくない。社会(世間)=自分自身の価値観の反映だっていう意識と責任を持っていたい。
【Sさん】学校教育、は、世の中や社会の鏡だと思います。社会で広く認知された新しい考え方やしくみはすぐに反映されることを考えると、セクシュアルマイノリティの問題はまだまだ世間一般には受け入れられていないのだなぁ。
【しゅんさん】1年間継続して勉強会おつかれさまでした。学校(教科書)でのセクマイについて取り上げたのですが、いまだに旧体制(?)なのがおどろきました。一言では表せないのですが、ざんねんです。社会がついていっていない。
【せんせいさん】今日の勉強会は生の声を聞けたのと、教育の在り方とか意見交流ができ、充実感が得られました。この問題に答えを出すことは難しいと思うし、もしかしたらないのかもしれないと思います。ただ在り方を決めることはできるし、こういったことをすること自体に意味があって、活動そのものが社会への発信になるのだと思いました。価値観は様々なんだけど共通認識の部分で受け入れられるかどうかだと感じました。やはりそこが日本の変化させていかなければいけないところだと思いました。
【タカユキさん】もっと性の多様性があることを中学生から認知させてほしい。教育者が性の多様性について勉強して認識してほしい。(理解は難しいと思う)
【Nikkohさん】前回に続いて楽しく参加できました。教育については奥深いテーマだと思うので、また機会があれば取り上げてください。

みなさん、ありがとうございました。第1回目が昨年の12月だったので、1年終えて2年目に突入したことになります。自分でもよく続けてこられたなと思いました。飽き飽きしてしまいそうなテーマを継続してやってみて、ずっと参加してくださる方もいるし、まだまだ毎回新しい参加者の方が登場します。ずっと続けていくことに確実に意味はありそうです。それは、社会を変えるとか、認識を変えるとか、そういう意味だけでなく、当事者にも非当事者にも個々の気持ちの向き方に大きく起因するところがあり、性の多様性の前に個人の多様性があるので、まず、ひとりひとりの個性を大事にしたいと感じてきました。それは、突出した個性という意味でなく、各個人の感性という意味でです。あらゆる個人の中に性の多様性を考える視点があれば、このセクシュアルマイノリティの生きにくい感じは改善されていくのだと思っています。子どもの成長に本人の意思とは関係なく強いる一般化、親や家族や教育者、もっと言ってしまうと友だちにさえも、普通さを強いることで生きにくくなってしまったり傷ついてしまったり精神的に病んでしまったりする部分をボクは悲しんでいるのだと思います。本当に社会を変えたいとか、セクシュアルマイノリティにとって望ましい未来を考えるというよりは、単に悲しんでいるんだと思います。そのために考えることができる視点を持っている人には参加してもらっていろいろ意見交換ができる場になれば、ボクは講師でなくても構わないのかもしれません。
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来年も続けていこうと思っています。みなさん、よろしくお願いします。「セクシュアリティ勉強会」を支えてくださったみなさん、応援してくださったみなさん、今年1年ありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。来年もぜひ、よろしくお願いします。